「先輩との約束果たした」(セッター大福倫子=写真

 「決めて、加奈さん」。
 指令塔が最後に上げたポールは、先輩がコートに鋭く突き刺した。

 決勝前日の夜は、げんを担ぐため、チームメートと一緒に学校近所の定食屋で、「チーズかつ」 を食ベた。
 「絶対に勝てる」 と自信満々で臨んだ決勝では、持ち前のバネを生かして大山加らへ高々とトスを上げ、優勝に大きく責献した。

 出身中学は岡山の強豪、就実中。中学二年の全国大会のとき、成徳中三年の大山加と知り合い文通を始めた。好きな異性のタイプなどを話題に交流を深めているうち、大山加から「成徳に来て、いっしょに春高で優勝しよう」と熱烈なラブコールを受け、上京を決意した。

 先輩には絶大な信頼を寄せる。 決勝の相手のエース栗原についても 「加奈さんにはかなわない」 と言いきり、「手紙の約束が実現して、本当にうれしい」と白い歯を見せる。

 四月には新入生が入り、自分も先輩になる。「チーム全員に指示ができるようなセッターに早くなりたい」と目を輝かせた。

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